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設立趣意

 2011年3月11日、東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所の事故により避難を余儀なくされてから、間もなく3年半が経とうとしています。避難中の皆様におかれましては、先が見えない中、慣れない土地での不自由な生活に、今もなお不安な日々を送られていることと思います。
 そんな中、来月末にも新たに避難指示区域の再編が行われ、私達の意見が反映されないまま、自宅への帰宅が禁止されたり、居住を制限されたり、また、何の将来への見通しも示されないまま警戒区域指定が解除されようとしています。
私達は富岡町で育ち、学び、助け合い、人生を築いてきました。そんな私達の人生と古里はあの日突然奪われ、そして今度は未来の選択肢までも一方的に奪われようとしています。町民の誰もが、目を閉じれば今も、富岡町の街並み、木々、花々、海原、そして路地の隅々まで眼に浮かべることが出来るでしょう。富岡町で家庭を築き、この地がかけがえのない古里になるはずだった子供達のことや、この地に墓を持ち先祖代々脈々と受け継ぎ、大切に守ってきた祖先達のことを思うと悔しくてなりません。
 私達の願いは原発事故が無かった2011年3月11日以前の環境に戻してもらうことです。しかし今すぐに、もとの環境に戻すことは誰もできません。町民が富岡町で何の不安も心配もなく普通に生活できるようになるまでには相当な年月がかかり、それには多くの人達の多大な努力が必要になるでしょう。しかし、私達富岡町民自身がこのまま何もせず、何の選択肢も与えられないまま、愛すべき古里である富岡町を失わせてしまってよいはずがありません。
 こうした想いから、私たちは「NPO法人とみおか子ども未来ネットワーク」を2013年6月6日に設立いたしました。本会の趣旨は、「町民の真の声を届けること」「原発事故の責任の所在を明確にし、完全なる賠償や制度の創設を求めること」「住民の手によって富岡町の未来を創ること」であり、それらの具現化に向けて活動して参ります。
 私達は、未来ある子どもたちや諸先輩方の意見に十分に耳を傾けながら、「新たな富岡町のかたち」を町民の皆さんと共に考え“次世代”につないでいきます。そのために、“古里”を同じくする方や富岡町を想う人たちと一緒に、世代や地域を超えてさまざまな活動を行って参ります。この難局に立ち向かうためには、町民同士が互いを尊重し、理解・協力し合うことが必要です。私達は決して“あきらめることなく”町民の皆様と共に歩んでいける団体になりたいと考えております。何卒皆様のご理解とご協力の程よろしくお願い申し上げます。

2014年8月31日記載

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定款
総会について
組織
 設立趣旨DW版(137KB)
 

活動趣旨

 私たちは、福島第一原子力発電所事故により避難を余儀なくされた富岡町民一人ひとりが、この苦難を乗り越え、心の復興を果たし「それぞれの新たな未来」「愛する人たちの未来」そして住民が主体となった「富岡町の新しいかたち」を実現していくことを目的に以下の活動に取り組んでまいります。

 
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